減衰振動

Posted: June 5th, 2005 | No Comments »

目が覚めると箱根にいた。

昨日の帰宅途中、油断して終電を逃してしまい、下北沢で朝を待つ羽目に。

午前5時過ぎにようやく動き出した小田急線に乗って、クラブ帰りの若者たちの中に座った途端眠りに落ちた。

その後、最寄り駅より前の駅で一度目が覚め、まだかといって再び目を閉じた気がする。

そうしてまた目を覚ますと、今度は鮮やかな緑と山の他に遮るもののない空が目に飛び込んできた。

空が開けているため、江ノ島かどこかかと思った。

間もなく着いた駅の表札を見てみると、箱根○○とある。

こんなに遠くまで来たのかと思うと同時に、ここで降りて散歩や昼寝をしたい衝動にかられた。

しかし、そうするには体が疲れすぎているし、気持ちが悪いからはやく風呂に入りたい。

そんなことを考え、再び瞼を閉じた。

ふと気がつくと、今度は家の最寄り駅より東京側の駅だった。

反対側の電車に乗り換え、また目を閉じる。

起きてみると、また目的地を通りすぎている。

そんなことをしながら結局家に帰り着いたのは、11時を廻った頃だった。

通算6時間近くも電車の中で眠っていたことになる。

ちょっと信じられないことだが、たしかに気分は爽快だった。

普段は6時間も眠ることはないのだが、3時間くらいはよくある。

徹夜明けの電車で乗り過ごすというのは、人間にとって避けられないものではないだろうか。

ここでこのことについて一般化を試みたい。

人は徹夜明けの帰途において、振幅をだんだん減らしながら最寄り駅の前後を往復し、やがて収束し帰宅する。

つまり、徹夜明けの人間は減衰振動をする。

ということがいえるかもしれないし、いえないかもしれない。



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